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チョボとトラ [ 癒しの猫]

チョボとトラ

実家に迷い込んで住み着いた猫が1996年、子猫を3匹生んだ。
あまり小生になれないまま育った母猫は、人目のつかない家の隅で子猫を育てていった。
子猫はこまめな世話をするうち、母猫と違って小生になついてきた。

しかし、事情により実家を離れるようになった小生は猫に関わることができなくなった。
一月に一度帰れればいいような状況で、子猫は段々成長していったが、母猫は事故で死んでしまった。
また、3匹の子猫のうち2匹は引き取られ、残ったのは白と黄土色のまだらの猫。
名前は父の命名でチョボと名付ける。

時が経つにつれ、この子猫は昔の面影がなくなり、なれない人間には恐れをなし人影を見ると逃げてしまう。野生味を帯び、裏庭に行っては木陰から雀を狙って捕まえてくる。よく母親のところにはその獲物を咥えてきて自慢そうにしているとのこと。

時が経って、そんな我が家にまた猫が舞い込んできた。
かわいい手のひらに乗る子猫で人慣れしている。寅年に来たから名前はトラと名付けた。
二匹になった猫は仲がよく育っていった。

チョボの方は、我が家で生まれてからもう20年になる。人の年齢に換算して見れば大方100歳か?そういえばだいぶ体が細くなってきたようだ。体も軽い、栄養が摂取できているのか不安にもなる。
この年では固形のエサを食べるのも大変なのではないかと、マグロ
とカツオのレトルトの餌を混ぜてあげるようにした。

ところがこのレトルトの餌をよく食べる! たまに帰ると、餌をねだりに来る。
今では、車の気配を感じるとどこからか姿を現す。満腹になると地面
に伏せて背中をさすって欲しいとせがんでくる。今では子猫の時に逃げ回っていた時と違って
年老いてからのチョボとは暖かい絆が結ばれている。

一方、トラはますます血気盛ん、木に登ったり家の周りを駆け回っている。
食欲も旺盛で、チョボが食べていると必ずどこからかやってきて喉を鳴らしながら食べる。

昔飼っていた猫は家の上に上げ、家族のように過ごしていたので、寝るときも一緒、
小生の部屋は屋外にあり、寒い冬などはいっしょに寝ようと戸口で鳴いて知らせる。戸を開け中に入れると、喉を鳴らしながら入ってきたものだ。

現在のスタイルは、毛が家の中に散らばると掃除ができないという理由から、原則上に上げないようにしている。昔の猫からすればスキンシップが足りないのが物足りない。
情の絆を結ぶ第一歩はやはり餌によるしかないのか。

昔は人間の食卓から残ったものをやっていたものだが、現在は犬と猫の
ペットフードなるものができて便利になったものだ。
犬と猫のフードの使い分けはどこに違いがあるのか、気になったりもする。

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